6 鋭牙と鉤爪

「っ・・・・・!!」

 

シェイドファーは何者かに殴られ横たわった。

そしてよろけて起き上がりラビンポーに向かって叫んだ。

 

「ラビンポー!!!!!逃げるんだ!!」

 

ラビンポーは急いで近くにあった茂みに急いで隠れ

 

目をぎゅっとつむった。

 

相手のかぎなれない匂いで鼻がおかしくなる

 

相手がうなり声を上げた

シェイドファーの苦しそうな声がする。

 

ラビンポーはさらに目を強く瞑り地面に爪を立てた。

 

 

 スター族さま!!シェイドファーを助けてください!!!

 

 

 

そして、耳を劈く(つんざく)ような鳴き声あたりに響き渡った。

 

 

ラビンポーははっとし、目が潤るませた。

 

今の声はシェイドファーじゃない!!

シェイドファーは無事なはず!!

 

必死に自分に言い聞かせた。

 

自分の息使いがやけに大きく聞こえる。

 

音が止まったのでゆっくり外をのぞこうとすると

相手の話声が聞こえはじめた。

 

ラビンポーは首をひっこめ息をとめた

 

何か相手のことがわかるかもしれない!

 

ラビンポーはとにかく気配を消して耳をすました。

 

 

 

「おい!!俺がつかまえたタヌキだぞ!!」

 

1匹がだれかに唸る。

 

「これは”猫”だアホ」

 

もう一匹がバリバリと音を立てながら落ち着いた声で答えた。

 

「タヌキでも猫でも!いいから早くよこせ!!おらぁ5日も何も食ってねぇんだぜ??」

 

「”俺ら”だろ」

 

また落ち着いた声で答えた。

 

「とーにーかーく!早くよこせって!!」

 

「はいはいっと。。」

 

何か投げる音がし、どすっと落ちるおとがした。

 

 

「ってもうほとんどねぇじゃねーかよぉ!!」

 

 

「くっちゃべってるおまえが悪・・・・い」

あくびをしながら適当に言う。

 

「ちっ!!」

 

 

「いらないなら俺が食べてやるぜ?」

笑うような声がしがりっと音を立てる。

 

 

「いるって!いる!!食べるからどけって!!」

 

そういうと何かを食べるような激しい音が聞こえた。

 

 

 

ラビンポーは恐ろしくなり耳をふさいだ。

 

 

「やめて!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 


 

その声に驚いたのか食べるような音がやんだ。

 

 

ラビンポーははっと息をのみ口に手をあてる。

 

 

 

相手の血なまぐさい匂いがどんどんラビンポーへとちかずいてくる。

 

 

 

ラビンポーは目を”かっ”と開きちじこまった。

 

 

「こないで・・・!こないで・・・・!こないで・・!」

 

 

必死に首を振りかすれ声で叫んだ。

 

 

あまりの恐ろしさに声がでない!!

 

 

バサッと音がし、

 

目の前にあった茂みが一気に相手の大きい前足でもがれた。

 

 

 

 

 

 

震えながら上をゆっくりと見上げると

 

 

 

 

 

 

相手がラビンポーの何倍もあるキバを見せてニヤリと微笑んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、譲ちゃん」