黒猫とスター族

黒猫はのん気に歩いていたのですぐに追いついた。

「あれ、どーしたの?」

「いや…。 イエローファングに呼ぶように言われてね。 戻ってきて話したいみたい。」

「そんな大事な用事かなぁ。 会って5分なのに。」

「ご… ごふん…? と、ともかく! 急いで来てよ!!!」

「わかったわかった。 行くって。」

 

黒猫は欠伸をしてから着いてくる。

 

走ると置いて行ってしまいそうなので、黒猫の歩く速さに合わせる。

 

「イエローファングって誰だい?」

黒猫が聞いてくる。

「サンダー族の看護猫だよ。」

「看護猫?ケガの手当てをするのかい?」

「うん。それ以外にも、スター族からのお言葉を受け取ったりする役目なんだ。」

「スター族? 聞いてばっかりでごめんね。。」

「スター族は、亡くなった先祖たちの事だよ。夜空の星になって、予知を伝えてくれたりするんだよ。」

「・・・。」

黙ってしまった黒猫の方を見る。

 

「星ねぇ。」

 

黒猫が歩くのをやめ、空を見る。

 

つられて空を見るが、まだ昼間で、スター族たちは見えない。

 

「スター族は、夜空の星に見えるんだよ。まだ見えないさ。」

「もちろん。 でも星は廻ってるんだよ。こっちが昼の時には向こうで夜が来るんだよ。」

「・・・?」

黒猫はさっきから知らない言葉と難しい言葉を何度も言っている。

「御先祖の魂か・・・。力を感じる。   ここの場所の星々には本当に先祖がいらっしゃるようだね。」

驚いて黒猫の方を見ると、黒猫と目が合った。

「なんじゃ?」

「あ、いや…。 一族の生まれじゃないのに、スター族を信じる猫は少ないんだって聞いたことあるんだ。」

心の中で、僕も一族の生まれじゃないけどね。と付け足す。

「ふーむ。 確かに。 信じろって言われたって、難しいでしょうね。 昔の僕も信じなかったかもしれない。 でも今は信じてる。 信じない方が自然かな?」

「あ、 ううん。 いいと思う。」

 

黒猫がまた歩き出したので、黒猫の少し後ろについてゆく。

 

そして、キャンプ近くに来たので、黒猫を抜かして、先導した。

 

キャンプの入り口付近にブルースター達はいなかった。 もうキャンプに入ったのだろう。

 

黒猫がついてきていることを確認してから、キャンプの入り口を潜った。