麗しき猫との再会

 

 

サマースカイは目を覚ました。

 

そこは、明らかに夢の中だった。

 

でも、何かが違う気がした。

 

その空間はまばゆいほどの星の光で照らされていた。

 

隣にいるウィンタースノウたちも困ったように辺りを見回している。

 

そのとき、向こうに猫の姿が見えた。

 

だんだんとこっちに歩いてくる四匹。

 

その四匹がだれだかわかったとき、興奮が体中を駆け巡った。

 

「兄さん!!!!!!!」

 

やっと分かった。

 

ここはスター族の夢の中。

 

先祖の皆さんが兄さんたちに合わせてくれたんだ!

 

ダークライトニングたちが目の前まで来た。

 

体の周りが青白い光で照らされている。

 

「兄さん!」

 

ウィンタースノウが叫んだ。

 

「本当に、兄さんなの?」

 

スプリングフラワーが付け加えた。

 

ダークライトニングは答えずに近づいてきて、サマースカイと鼻を触れ合わせた。

 

「会えてよかった。兄さんたちの敵をとったよ!」

 

「ありがとう。俺たちもお前たちに会えてうれしいよ」

 

ポイズンテイルが言った。

 

四匹は、ただうれしさに体を寄せ合うことしか出来なかった。

 

「お前たちに、言っておかないといけないことがある」

 

マッディストリームが不意に言った。

 

「そう」

 

シャドウクローも言った。

 

「お前たちは、伝説の勇者だ」

 

信じがたい真実が告げられた。

 

「お前たちはお告げに出てくる伝説の勇者」

 

「サンダー族の過去も、そして未来も変えてしまう伝説の猫」

 

「おまえたちは、悪からこの森を救った」

 

「え・・・でも・・・・・・・・・・・」

 

信じられなかった。

 

僕たちがお告げに出てくる伝説の勇者だって?

 

ありえない。

 

「俺たちが死ぬとき、スカイウェーブたちがきただろう?」

 

「こんどは、未来の伝説の勇者にお前たちが告げる番だ」

 

だんだん星の光が薄れ始める。

 

「お前たちが死ぬまで、俺たちはここからずっと見守っている・・・・・・・・・・・」

 

「またいつかあえるさ・・・・・・・・」

 

意味深な言葉を残して、夢の世界が消えた。

 

遠のく思い出をそっと、胸の中にしまいこんだ。

 

信じるものは、この思いだけ。

 

近づく現実をちょっと、心の中で回想録。

 

心に決めたその瞬間、兄の言葉が浮かぶ。

 

遠のく思い出と、近づく現実。

 

その二つを、頭の中で混ぜた。

 

さようなら、兄さん。

 

また会える日まで。

 

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ここまできましたw

 

ついに、後一話でラストです!

 

コメくれるとうれしいですw